
・飲食店で働いているが、飲食店の数字に関してよく知らず、苦手意識が強い。
・FLコストと売上、利益位の認識しか理解できていない。
・現場のスタッフの数字に対する意識を向上させたい。
・上司・先輩からの受け入りや我流・自己流の数値管理を脱却して、
管理能力を向上させたい。
・ともかく数字がわからない。

【これからの飲食店の数字の教科書】を読んでみましょう!
【これからの飲食店数字の教科書】
飲食店の店長又は店長候補者は必読・必携の本
全4巻発行されている【これからの飲食店〇〇の教科書】シリーズ
・一般社団法人 これからの時代の・飲食店マネジメント協会 監修
今回は【これからの飲食店数字の教科書】
本のはじめにも書かれていますが、
・誰もが乗れる自転車と同じように、数字を操る
事を念頭に書かれており、
店長・マネージャークラスでなく、
飲食店に携わったことのないかたでもわかりやすく解説してあります。
専門的な用語も要所で説明されており、
数値管理からのスタッフ間へ目標設定の方法や、数値からみたメニュー作成方法等、
数字をベースにした管理方法を実践ベースで幅広く網羅されています。
ざっくり書籍概要
全5章
第1章 超実践!数字管理の基本
売上にかかわる ・客数アップ ・客単価アップ
FLコスト管理かかわる ・原価低減
上記を3柱として、損益計算書を参考に損益分岐点売上高・損益分岐点客数等の
店舗全体の数値管理の基本を学べます。
第2章~第4章は先の3柱を中心にさらに詳しく解説されます。
第2章 お客様を見逃さない!「客数アップ」対策
飲食店の集客における、
新規顧客~常連客の獲得に至るまでの流れや、
店舗の商圏の基本知識等が解説されてます。
第3章 接客を強化して利益につなげる!「客単価アップ」対策
推奨(追加オーダー)、メニューのセット化、オススメ又は特別(裏)メニュー作成の解説を踏まえ、
食材原価に固執しない売上・利益向上の方法を解説されてます。
第4章 お客様に喜んでいただく!「原価低減」対策
日々のシフト管理の注意事項、原価管理の基本事項等をメインとして解説されてます。
第5章 3つの対策で使える!息の長いお店づくり
総括として、上記をベースとした月間・年間通しての対策の方法を解説されてます。
読後雑感・感想
飲食店の数字の把握の仕方から、数字をもとにした現場での具体的な対策が記載されており、
こういうやり方や考え方もあるのかと参考になることの多い内容でした。
店長やマネージャー等の役職の方向けの内容になっておりますが、
新入社員や中堅スタッフ等の現場スタッフにも一読願いたいまさに教科書といった内容です。
正直熟練のマネージャー、管理職の方には物足りないかなと思います。
損益分岐点、客単価、FLコスト管理と、最低限の内容は一通りの網羅され、
更に対策方法までかかれているのはこの本位なのでは?
飲食店毎に販売価格帯や商圏、ターゲットの顧客層、料理内容や提供方法も多種多様なので、
参考程度にしかならない方も多いかと思いますが、
個人的には知らなくてもよい事柄はひとつもなかったように感じます。
飲食店の数字に関してだけでなく、集客にかかる基礎知識も学べる一冊。
上司・先輩の口伝だけでは売上向上なんてしませんから。
飲食店の数字のイロハを学ぶ入門書としてはこれ一択です。